中日ドラゴンズとスタジオジブリ・鈴木敏夫と落合博満

朝日新聞を読んでいると地元の情報の少なさ(中日新聞と比較して)に困るわけで。一面に「○○の秘宝展」とかいう協賛系記事が載っていても、場所を見ると上野とか江戸東京でがっかりさせられます。
が、時々いい記事を書くこともあるわけで、例えば中日ドラゴンズ関連では、落合博満夫人こと落合信子さんの連載があったり。
昨日もスタジオジブリの鈴木敏夫さんのインタビュー記事が載っており、生まれたときからの中日ファンという思いが強く伝わる良い内容でした。

その記事を紹介したかったのですが、朝日の公式サイトにも見当たりません。おそらく名古屋支部限定記事か何かで、電子化はされていないようです。
それとはまた別の、鈴木敏夫さんの記事は出てくるのですが。
しょうがないので、大事なところだけ書き起こして載っけておきます。
全文読みたい人は朝日新聞販売店で買ったりしてください。



 子どものころの中日で覚えているのは、負けると父親がラジオを壁にたたきつけてね。そのたびに買わなきゃいけなかった。3年前に亡くなる時も「今日は勝ったか?」「ウッズは打った?」。最期まで中日のことばかりだった。
 このマスコットの元は、91年に宮崎駿監督が落合監督をモデルにデザインしてくれたんですよ。僕が中日ファンだからって、当時の落合さんをモチーフにして竜を描くとこうなった。ぽこっと出た、このおなかがあの人の特徴。
 その後、縁あって、06年に設立されたドラゴンズ公式ファンクラブのマスコットに、と請われました。僕としても、落合さんが監督として中日に来て強くなったし、ふさわしいのじゃないかと協力し、僕は「名誉会員第1号」にならせて頂きました。
 監督に僕のラジオ番組に出てもらったことがあります。「ファンサービズが足りない、とか、勝っても負けてもしらっとしているあの顔が嫌だ、とか、評判が悪いことについてどう思うか」と尋ねてみました。
 そうしたらね。間が空いたんです。考えたんです。
 「オレだって監督じゃなかったら人付き合いだって良いよ。でも、監督だ。勝たなきゃいけない。それがまず第一だろう。だからそう言われることは覚悟している」って。僕は落合監督という人を改めて好きになりました。
 それからもう一つ、よく覚えていることがある。06年のリーグ優勝を決めた試合、落合監督がインタビューの途中で泣き出したことがあったんですが、監督と同郷のジブリのアニメの美術家・男鹿和雄さんに聞いたところでは、途中から秋田弁になっていたそうです。それを伝えたら、本当に恥ずかしそうな顔になって。あっ、いい人だなって親近感を覚えました。
       
 ただ、野球の話になると、顔色が変わる。
 落合監督って映画が好きなんですけれど、最近の映画は長くなりがちなんですよ。僕たちいつもどう短くするか議論している。それで監督に切り込みました。「野球の試合も長くなっていますよね。短い時間で締まったゲームを見たい」って。
 そしたら、こう言ったんです。「単純な映画じゃなくて、長い複雑な映画が好きだ。野球だってそう。現代野球は複雑なんだ。オレらはそこで勝負して居るんだ」って。譲らないんですよ。いっぱい考えて、しゃべる人。僕、監督としゃべって本当に楽しかった。
          
 スポーツ紙を読みながら、「今年はどういう野球をやるのか」と考えるのが僕の最大の娯楽なんですが、今年は落合監督が開幕でどういうメンバーを組むのかすごく楽しみ。4番のウッズがいなくなった。エースの川上がいなくなった。中村紀も楽天に行っちゃった。落合監督が昨秋に言ったのは、二塁の荒木とショートの井端の守備位置交換だけ。4番はいない。エースはいない。あらゆる人に均等にチャンスを与える。どういう野球をやるのか、全然わからない。これこそ、最大のエンターテインメントでしょ。ハラハラドキドキします。
 開幕投手だって、みんなの度肝を抜くような気がします。みんながこれだと思うと、違う。ファンサービスが足りないっていうのは全くのうそ。あの人は、裏をかくんです。
 今年は世代交代のドラゴンズでもあるんですよね。注目しているのは新人の野本(日本通運)。打とうが打つまいが使い続けてほしい。一人の若い選手が花開いて、チーム全体に影響を与える。それを我慢してじっと待って欲しい。かけてみるってばくちですよね。でも何かやってほしい。スター誕生をみんなが夢見ていると思うし、それが時代を変える。
             
 実はジブリでも同じことが起きています。次回作は新人監督で作ろうと思っています。35歳。ジブリには彼よりも年上の人がたくさんいるわけで、そりゃ、スタジオ中大騒ぎになりました。でも、その中で支える人も出てきて、次はスタッフ編成。ベテランを補助につけようとか。中日の開幕メンバーをどうしようかというのと全く同じ状況なんです。新監督で走り出してから半年くらいたちましたが、がんがんやっていますよ。僕らの映画の公開は来年ですからまだ先は長いですが、ドラゴンズは今秋に結果が出る。面白い野球を見たい。楽しみに待っています。

【朝日新聞名古屋本社2009年(平成21年)3月27日13版19頁】


おまけ
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ナゴヤドーム外壁に描かれた、龍。しかしどこか迫力がない。

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この優しい瞳は・・・落合監督!?

・落合監督がいつも目を潤ませていることはファンの間でよく知られており、野本圭選手は自身の入団会見後、
「会見で隣に座っていた落合監督の横顔を見たら、目がすごくきれいなんです」
と語っている

もっともこの話にはオチがあり、それを聞いた中日スポーツの木村尚公記者は
「失礼ながら記者は監督の目を「きれい」と感じた瞬間は一度もない。一般的にもそういうイメージはないだろう」
と書き、記者の品性をさらけ出す結果となった。
中日スポーツ2008年12月20日号

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この記事へのコメント

もこりん
2009年03月30日 15:13
龍の絵、気づいてませんでした
ほんと強そうに見えない龍だね(>_<)
ペナントレース大丈夫か~
2009年03月30日 22:14
確か、結構前からあるものですよ。
優勝したときにはもう描かれていましたから大丈夫(ノゝ∀・)
ちなみに、龍の絵の右端あたりにはもうひとつの顔が・・・

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